たまこまーけっとを語りたい

リズと青い鳥が面白く監督の関連作品見て見るしか無いだろってなった作品。ラブストーリーの方は大手サブスクには無くてレンタルするしかなかった。

たまこまーけっとの感想

デラ・モチマッヅィがたまこの家に居候する形で話が始まるけどこれがまさにアニメを見ている人視点で話を進めてくれる。そこからたまことうさぎ山商店街の関係が見えてくるんだけど良いよなぁこれ。アニメ12話だと全然足りないから俺も居候させてくれ。後2クールあっても全然見られるわ。 12話通してたまこが良い子すぎることに対してもち蔵があまり餅屋に執着無いところがたまこと対比的に描かれててたり、みどりが家を継ぐのはありえないよーって言ってたり、たまことは一線置いてアニメ見てる側の視点になってるんだけどそれが12話では母親の死から商店街のみんなに依存していたことが明かされる。わりと全体見てもきれいにまとまってるなと思った。 ぶっちゃけたまこまーけっとの良さは日常回あと12話くれって思うような世界観登場人物含めた良さだよなぁ。多分それは上に挙げたような話数またいでの伏線だったり1話毎にきれいに回収される話だったりの積み重ねからできてるし後はただの恋愛アニメじゃないところでの良さを追求したような良さでまとまってるところで楽しめてる。
本編ではたまこの恋愛回って無くてむしろ緑が餅蔵好きでたまこへの告白止めてるくらいなんだけどこれも意外とあっさり終わる。たまことうさぎ山商店街が5:5なイメージで描かれててこれも印象的。定石としてはたまこともち蔵の恋愛シーン求められててなんなら12話それやっても成立すると思うけど、そうではなくてたまこととうさぎ山商店街にフォーカス当たってるのがめちゃいい。けいおん!が4人or5人いないと成り立たない、のと同じでキャラはもちろんアニメだから立つようになってて単体で強いんだけどどれ以上にこの世界観に入っていたい感じ?これは監督山田尚子及び脚本吉田玲子の独特のやつか?

ラブストーリーの感想

1時間23分の映画で1時間告白の返事に使う映画。
最初のシーンで糸電話を投げることが強調されるけど物語の最後にきれいに回収、単純だけどいいなぁってなる構成。大体30%くらいだけどたまこがこれ受け取ったら告白するーって宣言もありがちだけど良いよね。国に帰ったら結婚するんだ並みにベタなやつ。
みどりがずっとそんな役回りしてるの可哀想。たまこは可愛くて苦しむのが似合わないキャラなので全部みどりに押し付けられてるわけだがここが監督の真骨頂か。響けユーフォニアムでもやってたと思うけど高校生に「あ゛ーーーーーーー!」叫ばせて走らせるの好きすぎる。やったことあるあるだから見てる側の思い出引き出して感情移入させるやつでまんまとハマってしまった。
おじいちゃんが病院に運ばれた後のもち蔵の「なかったことにしてくれていいからさ、タハハ...」ってシーン。なんかこの準備できた後のすれ違いでまた一往復かかるのもたまらんな。
後はひたすらたまこがバトン落としてたイメージ。裏で進んでたバトンの話はそれだけに使われてたのか?多分友達とのお話のきっかけに使われてたかな。詩織が「好き、なんだ...」って言うまであんまりはっきりした言葉使わないしこの繊細さ良いよね。なんかここだけ露骨で逆に驚いた。今まで意識して直接的な言葉は避けられてたんだなって30分くらい経って気づく。

舞台(京都)

鴨川デルタで告白するには人が多すぎる。かなりの人気スポットなので夕方で人が途絶えてるのは正直見たことがないレベル。朝とか夜とかよく散歩に行ってたの思い出すわ。あそこから下鴨神社までちょうど京都っぽいコースになってて雰囲気いいのよ。 とまぁ現実の話はこれくらいにして、それくらい京都にいる人間なら多分行ったことある場所だと思うんだけど人いないとしたら、と仮定してファンタジーでやる分にはここしかないやろってくらいベストスポット。これが見たかったんよ感。こういうところ外さんよな。
豆餅は出町柳商店街前の「ふたば」がモデルらしいけどこれも超人気店、開店直後の早朝じゃないと常に行列があって買えないんじゃないかな。観光客人気のすごいところだけどたしかに期待以上には餅がうまいので食って後悔はない。それにしてもたまこがあれだけ餅に執着してるのは異常だけど。

監督 山田尚子

アニメーション映画

テレビアニメ

たまこまーけっとでの監督

経歴がえぐい。リズと青い鳥に感動して2回見てからたまこまーけっとたまこラブストーリー映画けいおん!まで見たんだけど独特の雰囲気あったわ。けいおん!から女子4人の雰囲気アニメ流行った記憶あって始祖ってイメージだったんだけど後年のきらら系のアニメと全く違う作品だったわ。
たまこラブストーリー見て気づくくらいの違和感だけどきらら系のアニメってやっぱり露骨にオタク受け狙ってて例えるなら二郎系ラーメンのように醤油味濃いめの油多めでジャンキーに旨いって感じ。けどけいおん!とかたまこまーけっとは商店街はその女性の監督ってところあってそういう露骨でジャンキーなところ排除してる。そしてその世界観の中に入りたくなるようなアニメに仕上がってる。例えるなら京都駅前の第一旭の醤油ラーメン。別に特別なところはないしオシャレでもないんだけど素朴な醤油チャーシューラーメンで一番うまいってなるとあの醤油ラーメンになる。
俺はけいおん!の幻影を求めてきらら系アニメを見ていたんだな...

補足

響け!ユーフォニアム吹奏楽未経験ながらシリーズ演出の担当。
アニメ質問状:「響け!ユーフォ二アム」 キャラ一人一人の思いが本当にいじらしい - MANTANWEB(まんたんウェブ)

脚本の吉田玲子って有能なのか?って調べたけど「君と波に乗れたら」の脚本で草。