2017/08/30

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

映画館で初めて予告を見たときは正直期待のできるものではなかった。けれども後に米津玄師の音楽のついたPV見た瞬間にビビっときたものがあって視聴。

 

 

まとめ

ストーリー自体はPVとは違わなかったが、悪い意味で予想を裏切るオタクっぽい話だった。色々ツッコミどころがあるから映画見終わった後にあーだこーだ言えるのは良いところ。少なくともメアリと魔女の花にはないもの。

 

以下ネタバレ

PV見た時から「あの時やり直せたら(意味深)」って主人公が言ってるからタイムスリップものであることは容易に想像がついたがそれ以上の進展がなかった。

原作は後に自分の初恋に気づく切なめの内容らしい(未確認)。実際に映画館でも前半はその様な哀愁のようなものを感じたが途中で謎ミュージカルが挿入されて雰囲気が壊れた。ディズニー映画には非常にマッチするのにオタク映画とミュージカルの相性の悪さはなんなのだろうか。

 

いつも映画の感想を述べる時には言ってることだがいかに視聴者に次の展開を予想させないかが物語において重要。その点ではタイムスリップが分かるまで、その分かった後逃げ切るまで能力駆使して世界がおかしくなるところまでは容易に予想がついて残念。

 

また設定が中学生の割にはくだらない下ネタに加えて、くどいくらいに繰り返された打ち上げ花火が平たいのか丸いのか論争は内容が幼すぎて終始違和感があった。

 

ヒロイン

メインヒロインはPV時は戦場ヶ原ひたぎ劣化コピーにしか感じなかったが動いてるところを見てると良いヒロインだった。

 

劇中では主人公とメインヒロインの背景について全く触れられてなくて背景補完するには非常に厳しいものがあるが、そこは別の作品から引用して楽しんだ。適当にメインヒロインは転校生で主人子が覚えてないような些細な事で優しくしてもらったことから自分でも気づいてない恋心を持ってるとかで良いんじゃないだろうか。むしろ見ている人次第で無限に楽しめるところなのでここが一番面白い。

 

映像については随所に3Dが使用されていて、これからシャフトが3Dを使っていく意気込みを感じられて期待させてくれる点で良かった。同様にひるね姫でも3Dが使われていたがこちらは見るに耐えないものでシャフトの実力を感じた。ただ楽園追放にははるかに負けるので頑張って欲しい。

 

最後に

色々言ったけど最終的には「見て損ではない」作品だったと思う。こうしてブログを書いて見たくなるくらいには言いたいところがあった。

 

せっかくなんで今年見た下から見た打ち上げ花火を貼っておきます。

f:id:nomore1013:20170830221950j:plain

物欲の話/「貧乏入門」

ここ最近、貧乏、無職、ニート等このようなワードを元に本を読んだりブログを読んだりしてのーもあです。

 
もともとそういう質の人間だからでしょうか、どうしても「何者」を読んで就活に悩む、といった行動はできません。
 
幼少期に親から受けた仕事に対するネガティヴイメージのせいか、決まった予定を入れるのが苦手といった特徴のせいか、何のせいかはわかりませんが中学生の時にははっきりと働きたくないと言っていた記憶があります。
 
閑話休題、そのようなダメ人間ワードに関連する本を探しているうちに「貧乏入門」に出会いました。
 

概略

どのような本か簡潔に説明しますとお寺の住職である作者が仏教の視点から本当の幸福はお金と関係ないところにあるということを自身の経験を交えて語ってくれています。
 
住職が書いているからと言って強い仏道色を感じることもなく平易な文章で書かれていまして、宗教に関心のない私でもすんなり読むことができました。

一切皆苦

貧乏入門から学び今実践中である事柄は3つほどありますがその中でも特に役に立っているものは「一切皆苦」についての話です。
 
なぜ私たちはお金を求めるのか?
それを考察するにあたって私たち人間が本当に感知することができるのは「苦」という感覚だけである、という仏道的心理を理解していただくことが役立ちます。
中略
人間が心と体を通じて感じることのできる刺激は「苦」だけ。ただその量が増減するだけで、すべての感覚は「苦」でしかない。それなのに、その「変動」を心がデータ処理して、「快楽である」と変換してしまう-これが現代的に見た「一切皆苦」であり、仏道の根本原理のひとつ、聖なる心理といわれることのひとつです。
 
完全に同意することは難しくてもこれって私たちが普段の生活でいつも感じていることですよね。
 
例えばどうしても欲しいものができた時、「どうしても欲しい」と強く感じて買うか否か苦しみます。そうしてものを買った時、買った瞬間から商品を持ち帰るまでは幸福なのですが使い始めて数日すると、また別の新しいものが欲しくなっています。
 
「真に優れている本は読んでいる人が既に知っていることを気づかせる本だ」と言われますが私もこの本を読んだ瞬間にハッとなりました。
 
 

どう生活に取り入れるか?

この後本書は私たちが娯楽と思っているものも刺激に翻弄されているだけで本質は「苦」であることを説きます。仕事、生活に必要なもの以外は持つべきではないと語られていまして、作者は非常にミニマルな生活を実践されています。
 
しかし、現状自分は「理屈としては納得できるが、自分の趣味すべてが「苦」なのかな?」と生活一つ一つを見直している最中です。
 
そこで今は、この「一切皆苦」の考えが当てはまりそうなケースで実践しております。主なケースは「物欲」が頭にもたげるときです。
 
物欲は先程も述べたように「どうしても欲しいものができた時」です。今までは物欲に対する勝率はおよそ3割程度でした。(自分の中に物欲には抗うなというモットーすらありました。)
 
しかし、「貧乏入門」を読んでからは、「一切皆苦」の考えを改めて考え、過去にも不必要なものを買って後に後悔した実体験を思い出すと自然と物欲と葛藤する苦しみが引いていきます。
 
ここで重要なのは過去に苦しんだ実体験をいかに鮮明に思い出せるかで、「買っても後悔するだけ」の自分がありありと想像できると自然と物欲に勝利することができます。

私的実践

一切皆苦」を実感するためにオススメしたいのが「後悔記録」です。これは私が簡単な日記をつけていることから発見した手法なのですが自分が後悔した「後悔記録」をつけることによって如何に自分が同じことを繰り返している愚かな人間であるか分かります。
 
初めのうちは何度も同じ間違いを繰り返していることに苦しんでしまうかもしれませんがその過ちの自覚が後々ボディブローの様に効いてきますから頑張ってください。人間はすぐには変わらないです。ははは…
 
上述した手法を試しても「難しい…」という人は一度「貧乏入門」を読んでみることをオススメします。ここに記されたことはあくまでも私にとって役に立ったエッセンスであって本から取り出す要素は人によって全く異なりますから。

まとめ

貧乏入門から学んだことはまだまだ他にもあって現在実践中です!
 
ここに書けるようにある程度目処が立ったらまた書きたいと思います。今回は「一切皆苦」について物欲に焦点を当てて活用の仕方を書きましたが食欲や恋愛、様々な欲に適用できるとてもためになる話です。
 
自分なりの活用の仕方を見つけたらぜひ教えてください。実は食欲に勝つためにはまだまだ時間がかかりそうです。みんなどうやって食欲抑えてるんですか…
 
 
 
 

80%でいい / ストレスと適応障害 つらい時期を乗り越える技術

どうやら自分は完璧主義な人らしいです。私をよく知っている人からすると「いやそんな」と言われそうですが自分でも「いやまさか」と思っています。
 
ではなぜそのような考えに至ったのかと言いますと、最近「ストレスと適応障害 つらい時期を乗り越える技術」を読みましたがその中で認知に関する話がありました。
 
アメリカのアーロン・ベックという精神科医は、うつ病の患者を治療するなかで、彼らが実際以上に物事を悲観的に考えていることに気づいた。自分のことを悲観的に考えているだけでなく、世界や未来に対する考えも悲観的に歪められていた。ベックは、この過度に悲観的な考え方が、そもそも彼らを苦しめている原因なのではないかと思うようになった。
 
最近、自身の精神の不安定さから、他人と自分の思考や常識の違いについて強く意識するようになりましたが、そもそもの認知の違いから生じるものであると考えると、腑に落ちるものがあります。
 
同じ映画を見て全く違う感想を持ったりとか、銃社会に対する日本人とアメリカ人の考え方の違いとかそういうことですよね。
 
これが一般的な個性の範囲内に収まって、特に生活に支障がないなら問題はないのですが、私のような場合は問題ありというわけです。
 
この本では適応障害に陥りやすい代表的な5つの認知パターンが紹介されていましたが、そのなかでも完璧主義の項目が良く当てはまっていました。
 
・完璧主義は現代人に広がっている不幸な思考パターンである。
・完璧に物事をこなせている間はいいが、やるべきことが増えてついにパンクしてしまうと、完璧でない無価値な存在になってしまい、もはや自分を支えることができなくなる。完璧主義は、しばしば「すべき」思考とも結びついている。自分がすべきだと思っていることを、すべてその通りにしないと気が済まないのである。

 

自分もはっきりと「完璧にしないとが済まない」と意識しているわけではないのですがどうやらベストを尽くしてないとストレスが溜まるみたいです。ベスト主義といった方が正確かもしれません。
 
自分が完璧主義だと思う原因はいくつかありまして一つには燃え尽き症候群であることです。
 
大学時代スイッチが入ると2ヶ月くらいのスパンで寝食削って一日中同じ事に取り組むことがしばしばあったのですがその時に共通していたことは「体の限界まで集中してやる」と「燃え尽きた後は一切やらない」の2点です。
 
スイッチが入ってる最中は「これ一生続けたらプロになれる」とか考えてまして、実際相当なスピードでスキルが上がっていくのですが、結局のところ毎日身体の限界値に挑戦してタスクをこなしてますので、徐々にできなくなってくるわけですね。そこで今まで完璧にこなすことによって感じてた「心地よさ」によってモチベーションを維持したにも関わらず、それがなくなってストレスが溜まる。結果、精神の限界も迎えて燃え尽きるという訳です。
 
当時の私は「全力で頑張る」という行為を「身体の限界値まで頑張る」という風に考えていたところがあったように思います。「どうしてこのままのペースで一生続けられないんだ」と考えていましたが今考えると当たり前ですね。
 
映像制作を職業にしようと思って3ヶ月くらい限界までやり続け、挫折したことがあります。当時大学の相談室でよく知らない人に相談したら「まぁ挫折はよくあることだよね、数日休んだらいいよ」と軽々言われました。
 
あの時ほど目の前の人間の考えてることが理解できなくて生理的気持ち悪さを感じたことは無いと思います。だって当時の自分にとって一旦止めることはもう一生やらないことを意味していてそう決意することによって今まで死ぬ気でやっていたのですから。
 
世の中の人たちはどうやら大体6~10割の振れ幅を一律に頑張っていると認識してやっていけるみたいです。これは自己否定の認知の話にもつながりますが6割しか頑張れなかった日も「頑張った。今日は良い日だった」と解釈できるわけですね。
 
もちろん毎日6割しかやってないのに「今日も頑張ってるな〜」と考えていたらそれはそれで問題がありますので完璧主義傾向がある人は「80%でいい」と毎日思って過ごせば良いんじゃないかなと思うわけです。80%という数値は個人的には「80%はまずまずな努力だな」と感じますし同時に「残りは休んで良いのか!」とも思います。「8割」ではなく「80%」であることがこのオリジナル認知行動療法のミソで「80%」だと「8割」よりも成果を出している感じがするからです。(逆に8割の方がしっくりくる人は逆のほうが良いと思います)
 
ブログを執筆してて思ったのですがこうやってブログまで書いて「80%だ!」と強く意識して"完璧な80%"を達成しようとしてる時点でやっぱり完璧主義ですね。
 

20代はかな入力を覚えろという話

皆さんはローマ字入力とかな入力のどちらを使っていますか?私は現在かな入力を使っていますが非常に快適です。そこで皆さんに理論上のメリットと実際に使ってみての主観の両面から、かな入力の良さについて紹介したいと思います。
 

いわゆる世間一般でのかな入力のメリット

ローマ字入力より早い、この一言に尽きます。

打鍵数は多いより少ないほうが高速入力に有利だと考えられる。日本語の文章(天声人語4日分:3735文字)を入力したときの打鍵数を他の入力方式と比較した資料[14]によると、以下の通りである。


打鍵数と内訳(変換・無変換は除く)
  総打鍵数 比率 備考
親指シフト 3735 1.0 シフトキー自体を押した数は、カウントしない。
JIS配列かな 4110 1.1 シフトキー自体を押した数は、カウントしない。
ローマ字 6474 1.7

親指シフト - Wikipediaの記事より引用

 

親指シフトには劣りますが圧倒的にタイプ数が少ないですね。このタイプ数の少なさから一般的には「かな入力のほうが早い」と言われます。文章を書くことを生業としているライター、作家などに使用してる人が多いらしいですね。親指シフトまで習得している人もいますが親指シフトは特殊なキーボードを使用するので自分のPC以外では使用できないのがデメリットとして大きいです。
 

実際に使ってみて

実際に使い始めてみて初めに思ったのは「苦痛」の一言につきます。
 
PCに初めて触れたのは小学生の時でしたがそれ以来ずっとローマ字入力を使ってきたので当たり前ですよね。当然大学でのノートテイキングには使えませんし、Twitterで数十文字打つことすら苦痛です。直ちに日常使用に取り入れることは諦め、e-typingでの練習に移行しました。
 
e-typingでは次に入力するキーの位置と使用する指が表示されてブラインドタッチの練習に最適なのでおすすめです。初めは日々成長を感じられましたが現在C~Dの間をいったり来たりしています。ここが一つの壁みたいですね。ちなみにローマ字入力ではA+獲得することができました。
 

主観的メリット

ローマ字打ちに関しては皆さんも毎日使っているものなのでことさらいう必要もないですが、私はローマ字打ちを正しく習ったことはありませんでした。そのためホームポジションこそ守っているものの主に三本指でタイピングを行なっていました。これでも普段使いには困らないだけのスピードが出るので特に不便はありませんでした。
 
しかし、かなうちに変えてからは徹底的にホームポジションを意識して守っているため、正しく打つことのメリットを感じる日々です。また変な癖がない状態で一から文字入力を練習しますので、自然に正しいタイピングを身につけることができます。
 
具体的にはミスが少なくなりました。タイピングに使用する指が少なければそれだけ動かす方向と距離においてタイピングの複雑さが増します。これはミスタイピングを起こしやすい、しかし全ての指を使えばそれぞれの指がホームポジションから大きく離れることは格段に少なくなります。またかな打ちは母音の文字を覗いてタイピングする量が1/2になりますのでこれもまたミスタイピングの減少に寄与します。
 
単純にホームポジションで移動距離が少ないから早いというわけでもなく、ミスタイピングが減った結果としてタイピング速度が向上していることをひしひしと実感しています。
 

かな入力のここが不便

・長音符、いわゆる伸ばし棒「ー」ですがこれがキーの端に位置していて横文字を打つ際には非常に不便

比較的自分は指の長い方なのですがそれでもホームポジションから指を伸ばす必要がありましてブラインドタッチでは未だにきついです。
 

・小さい「っ」を入力する際には「つ」とShiftを同時入力するのだがこれがタイピング数の比較には計上されていない。

小文字を打つためには基本的にShiftに小指を伸ばす必要があるのですがこれがきつい。しかし最近は慣れてきて意識せずとも入力できるようになってきましたので慣れの問題っぽいです。
 
数字キーを全角で入力できない。
テンキー付きのキーボードを使用している場合は問題ないのですが「Ⅴ」の様な特殊な数字記号を使う際に数字キーを全角で入力できないのが不便。なんか解決策ないですかね。
 
google検索の際にはきちんと変換キーを確認しなければならない。
これはものぐさ限定の悩みですが英数のままローマ字入力googleをかけてもある程度googleが日本語に変換して検索してくれますがかな入力では完全に無いです。例えばニコニコ動画と英数のまま検索するとこんな感じになります。
 

f:id:nomore1013:20170726215117j:plain

 
まるで暗号文ですね。
 

まとめ

思いつくままにだらだらと書いてしまいましたが結論としてはかな入力は習得できるなら早めに習得すべき、というのが私の意見です。スマホで未だにローマ字入力してるようなものです、本気で。
 
これが50~60代のこれから退職するような世代にすすめるとなると話は変わります。しかし今現在20代ならこの先60年、人によっては毎日使うであろう文字入力の労力を減らしておかないのは損だと思いませんか?一週間練習すればTwitterくらいはなんとかなります。
 
それではかな入力人口が増えることを祈って終わりたいと思います。それでは!

ブログのメリット

ブログを始めて見ることにしました。

 

一つとしては最近ブログをよく見るようになりはじめまして、ブログの便利さを実感するようになったからです。

 

速報性のある便利なサイトはずっと前から利用してたのですがその印象から「ブログやサイトって人の役に立つものじゃないと意味ないよなぁ」なんて漠然と思ってたのですがSNS上では好きなことをたまに書いてるだけで放置されてるものも多くて他人に自分を知ってもらうツールとして使ってる人も多いということが分かりました。

 

実際初対面の人と出会った時に行われる趣味や好みの探り合いって相手の好みを否定してはいけないし自分の好みを語っても相手が興味ないと意味なくてこの地雷原を歩くような作業が非常に煩わしいものです。その点ブログで自分の普段考えていることを公開すれば自分と相手の一致する点を探す作業を行うことなくスムーズに心地の良い会話に移れるのはコミュニケーションが苦手な自分にとっては素晴らしいなって思ってます。

 

理由の2つ目としましては前々から文章を書くことに苦手意識がありましてこれを改善できればいいなぁと。

 

自分は大学のレポート課題ではA4一枚に何時間もPCの前でうなり、Twitterで本の感想をtweetすることにすら推敲を重ねる様な人間です。会話している時にどの作品が良かったかについて話す機会は多々ありますが、その際に自分が本や映画などの作品に触れた時にその良さを他人に簡潔に伝えられられたら良いですよね。他人におすすめされて実際に見ることは2割切るんじゃないかと思いますがその2割に入れるような説明ができるようになりたいです。

 

基本的になんでも書くつもりですが自分の趣味の関係から本の感想とかRedditで見た面白い話とかになるのではないかと思います。鬱々とした記事は書かないようにしよう…

 

ということで以上の二点を意識してゆる〜く続けられたらいいなぁ。というか文章が堅い。